パチンコは換金できるギャンブル…というのは公然の秘密です。
日本人のパチンコ人口は年々減りつつありますが、それでも2022年現在は800万人以上が遊戯経験があるそうです。
しかし、初めてパチンコ屋で遊ぶ場合はどういうルートで換金できるのかは分からないでしょう。
パチンコ屋のそばに、何やら良く分からない小屋のような建物を見たことがないでしょうか?そちらがパチンコ 換金する場所、特殊景品の買取所です…。
この記事では、パチンコ 換金方法、パチンコ屋の換金の仕組み、特殊景品、景品交換所、東京都内の特殊景品事情について詳しく説明します!
パチンコの換金の流れ
パチンコ店で換金するフローは、以下の通りです。
- パチンコ(パチスロ)で店側から球・メダルを借りて遊ぶ
- 大当たりなどで出玉を増やす
- カウンターで出玉を特殊景品と交換
- 景品交換所で特殊景品を買い取ってもらう
- 現金ゲット!
因みに現金ではなく通常の景品であれば、9.600円(税抜き)相当の物までなら交換可能です。
現金ゲット!
何故このような方法がとられているかというと、法律的にパチンコと出玉の直接の交換が禁止されているからです。
パチンコの換金方式は「三店方式」と呼ばれています。
店側が「特殊景品」をお客に出し、客側は特殊景品を景品交換所へ行き買い取ってもらいます。この景品の売買が、実質はパチンコの換金です。
そして景品交換所(換金所)から景品問屋が特殊景品を買い取り、パチンコ屋に卸します。
要は「パチンコ店」「景品交換所」「問屋」の三店が特殊景品を回している方式ですね。
店側としては客に特殊景品を景品として渡しているだけで、景品交換所とは関係ないというスタンスです。
因みに「三店方式」をしていればパチンコ・パチスロ以外のギャンブルで換金できるかというと、そうではありません。
三店方式が可能なケースは、ギャンブル以外です。
パチンコ・パチスロは技術介入要素が高く、法律としてはギャンブルではないとされているため、パチンコ換金が可能になっています。
そのため、現行の法律で三店方式を利用したカジノを開こうとすると違法になります。
パチンコ換金方法
パチンコの換金方法を具体的に説明します。
現在のパチンコの球の取り扱いは「カード」か「出玉」の2種類が主流です。
台の下に「ドル箱」と呼ばれる球を入れるための箱があれば出玉タイプ、無ければカードタイプです。
遊戯終了からカウンターまでの流れ
カードタイプであれば、出玉は自動でカードに記録されます。
上皿にある球はレバーやボタンを押すと下皿に流れていく作りになっているため、やめる時は全てカードに入れたらカウンターへ行きましょう。
出玉タイプであれば、ドル箱に全ての球を入れた後店員さんを呼びます。
大抵のパチンコ店では台の上方にあるデータカウンターに「呼びだし」ボタンがあるので、そこを押すと店員さんが来てくれます。
両手でバッテンのジェスチャーをすれば、やめるということは伝わります。
その後は、ジェットカウンターと呼ばれる球の数を計測する装置まで店員さんがドル箱を運んでくれます。
計測が終わると玉数とバーコードが書かれたレシートが発行されます。
そのレシートを持って、カウンターへと向かいます。
カウンターで特殊景品と交換
パチンコ店のカウンターで玉数の上方の入ったカード(レシート)を出すと、景品と交換してくれます。
何も言わなかった場合、大抵は特殊景品に交換されます。
もし欲しい景品がある場合は、先に伝えておきましょう。
特殊景品は、店によって様々です。
ボールペンや文鎮といったことが多いですが、形状は数ミリの厚さの名刺サイズくらいです。
価格も店によってばらつきがありますが、東京都内であれば「金のインゴット」で統一されており、価格は都内であれば共通です。
景品交換所へ行って換金する
特殊景品を手に入れたら、景品交換所(換金所)へ行って買い取ってもらいます。
パチンコ換金場所はパチンコ店の近くにありますが、パチンコ店とは無関係というスタンスなので店員に聞いても明確に教えてくれるケースは少ないです。
中には「お客様は、良くあちらの方向へお帰りになります」といった程度まで教えてくれる場合もあります。
パチンコ店に入る前に換金所の場所は事前に確認しておくと良いかもしれません。
パチンコ換金場所の探し方は、パチンコ屋の周囲をぐるっと回ると見つかる可能性が高いです。
都内であれば「T・U・C」という看板が目印になります。
東京以外で特殊景品に交換してもらった場合、詳細を書いたレシートももらえる場合があります。
こちらのレシートも、景品交換所へ提出する際には必須です。
法的には景品交換所はパチンコ屋と直接関係が無いという建前があるので無くても交換はできます。
しかし、レシートが無い場合は特殊景品が本物か否かを確認するために時間がかかってしまいます。
換金時にはこちらも一緒に出しましょう。
交換を終えたら無事に現金が手に入ります!初めて交換する時は少しアウトローな気分になります…。
パチンコ 換金差
一般的なパチンコは4円、パチスロは20円で球やメダルを1つ貸し出しています。このレートでパチンコ換金 計算して換金所で景品を交換した際、購入した球の金額よりも少ない…と感じるかもしれません。
特殊景品に交換する際は、その金額未満になることのほうが多いです。
球を4円で貸し出して4円で買い取る「等価交換」は、昔はありましたが現在は皆無です。
法律でパチンコの球やパチスロのメダルにも消費税を課税する対象になったため、最も高い買い取りでも消費税分は引かれます。
この影響のため、球やメダルは基本的に購入した価格のほうが高くなります。
また一般的に換金率が悪いパチンコ屋は設定が厳しく、換金差が大きいパチンコ屋は設定が甘い傾向があります。
パチンコで税金はとられる?
基本的に何らかの収入があった場合、大抵は課税対象になります。
パチンコで勝った場合の収入は継続した収入ではない場合は一時所得とみなされ、課税対象になり所得税がとられます。
また、パチンコで継続的に収入を得ている「パチプロ」のような場合でも課税対象になります。その場合は一時所得ではなく、かかる税金も違います。
仮に一時所得扱いだった場合、50万円を超える収入が課税対象です。
過去には競馬で儲けた所得を確定申告しなかったため、高額の追徴課税が請求されたケースもあります。
50万円を超える収入というのは、それにかかった経費は引かれます。
例えば競馬新聞などの購入費用は経費として申告が可能です。
しかし「今までの負け分」などは勝った時の儲けに関係ないため、経費として認められません。
競馬でかけ金の部分が認められる場合は、儲けたレースのかけ金だけです。
では、パチンコの場合はどうでしょうか?
パチンコ情報誌などは経費として認められる可能性は高いです。
しかしパチンコで大当たりまでにかかったお金は、前述の競馬の例があるので経費として計上することは難しいです。
パチンコは独立抽選のため、かけ金額としてはスタートチャッカーに入った1玉分(4円)しか認められない可能性があります。
ですが、パチンコ店への入退場には身分証明書などの確認が必要ありません。そのため「いくら勝ったか」という証明が出来ません。
店側としても、お客1人1人がいくら勝っているかという部分まで把握はしていません。
そうなると、確定申告をしなくとも税務署は証明が不可能です。
違法ですが、収入を得た証明はできないため放置されているのが現状です。
結論としてはパチンコで勝つと課税対象ですが、税金を支払わなくとも処罰の対象となる確率は極めて低い…といったところでしょうか。
東京の特殊景品事情
特殊景品は店によってバラバラですが、東京都だけは「金のインゴット」で統一されている…といった部分は解説しました。
しかし、金の価格は年々値上がりしています。
2020年8月7日には金相場が40年ぶりに史上最高価格を更新しました。価格は7,769円/1gです。
そして2022年12月7日現在の価格が8,632 円/1g。
パチンコ屋の特殊景品はその都度価格を上げて対応していました。
特殊景品は3種類あり大景品が1gの金のインゴット、中景品が0.3g、小景品が0.1gです。
価格は順に9,000円、4,000円、1,000円です(2022年12月現在)。
因みに20年ほど前なら大景品が2,000~3,000円ほどでした。
このまま金の価格が高騰した場合、小景品の価格が上がってしまい最低でも1,500円、2,000円などからしか現金へ交換できなくなる可能性も考えられます。
実際、小景品が無かった時代は金の高騰に合わせて価格を上げたため中景品が1,500円の買い取りになったケースもあります。
また法的にパチンコで提供する景品は9.600円(税抜き)相当を上限としています。
金の価格が9,600円を超えるようになれば、大景品が提供できなくなるケースもあるでしょう。
因みに金のインゴットを特殊景品として使用しているのは東京のみのため、他の都市ではこのように特殊景品の価格が変動することはありません。